当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

大和型戦艦の主砲身を切削した旋盤

かなり前の新聞記事に「大和型戦艦の主砲身を切削した旋盤」が、兵庫県播磨町にある事が掲載されました。






大和主砲造った旋盤 健在 2011.12.16 20:32


大和旋盤
 旧日本海軍の戦艦「大和」が呉市の旧呉海軍工廠(こうしょう)で完成して16日で70年。
大和の主砲を製造したドイツ製の大型旋盤が今も、兵庫県播磨町の機械加工メーカーの工場に予備機として置かれている。
当時、世界最大の主砲を削った旋盤は戦後、造船業などの発展に貢献。ものづくりの現場に座り続ける。

 大和の製造に使われ現存する主要機械は、強度試験機を除くとこの旋盤だけ。ドイツの機械メーカー、ワグナー社製。
一部分解されているが、組み立てると長さ約20メートル、重さ約150トンになる。

 現在、船舶用や発電所用の大型部品の加工を手掛けるメーカー、きしろ(兵庫県明石市)の播磨工場にある。
棒状の鋼材を軸を中心にモーターで回転させ刃物を当てて削る。

 旧日本海軍は1938年、旋盤を輸入し、旧呉工廠に設置。
長さ21メートル、口径46センチで直径は1メートルを超える大和の主砲身の外側を削った。大和は主砲9門を搭載して完成した。

 主砲を製造した旋盤十数台は戦後、占領軍が破壊し、1台だけ産業用として残された。
53年に神戸製鋼所に払い下げられ、兵庫県高砂市の高砂製作所で大型船の主要部品であるクランク軸の加工に使用。
きしろが96年に借り受け船や発電所の大型部品の加工に使い、その後、買い取った。

 新型機の導入で一昨年から予備機になったが、きしろの藤田義信常務播磨工場長(63)は「いつでも動かせる状態にしてある」と巨大な旋盤を見つめる。(中國新聞

戦艦大和型は言わずと知れた我が帝國海軍が建造した、世界最大最強の戦艦です。
1番艦が呉海軍工廠で建造された大和、2番艦が三菱重工業長崎造船場で建造された武蔵、3番艦が横須賀海軍工廠で建造(途中、空母に計画変更)された信濃です(4番艦は建造中止)。
ちなみに現在世界最強と言われるアメリカ海軍が唯一持てなかったのが世界最強の戦艦です。

残念ながら太平洋海域では、皮肉にも我が海軍が編み出した航空戦により大和、武蔵ともに活躍の機会に恵まれず、悲劇的な最期を迎えます。

しかし、当時の世界的な常識は「最強の戦艦が活躍するかどうか」では無く、「最強の戦艦を持つ」事に意義がありました。
砲艦外交と言って外交上の優位を保ち、強大な海軍力の証として強力な戦艦の存在意義がありました。
今で言う「核兵器を持つか持たないか」です。
惜しむらくは、大和が竣工した時期には既に大東亜戰争が開戦し、アメリカ・イギリスと戦闘状態にあったことです。

さて、残念ながら戦局には寄与する事ができなかった大和・武蔵・信濃でしたが、その当時世界最先端とも言える優秀な造艦技術は戦後の我が国の復興・発展に大いに貢献しました。
戦後の「造船日本」と言われた技術は大和型戦艦無しには語れません。

今回、紹介された旋盤は数少ない大和型戦艦の遺産でもあり、非常に貴重な機械です。
戦時中は最高機密でもあり、史料の多くは焼却され残されていない状況で、この旋盤は大和型最大の特徴である四十五口径四十六糎砲(正式名は「四十糎砲」と偽装)の砲身を削り出した国宝級の遺産と言えます。

何とか保存・公開されないものでしょうか。
関連記事



最後までお読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m
↓↓↓
宜しかったらクリックお願いします


人気ブログランキングへ

コメントの投稿

非公開コメント

戦史検定を受けよう!
当ブログは
「戦史検定」を応援します
戦史検定
カテゴリ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
カウンター
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
御英霊の鎮まる処
殉国の御英霊に
感謝の誠を捧げましょう
靖國神社
兵庫縣神戸護國神社
大阪護国神社
プロフィール

盡忠報國

Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

拙ブログを参照した際はリンクを張って頂けたら嬉しいです
(^o^)
--------------
※掲載写真・資料の
無断転載は禁止します。


●Facebookやってますので本名ご存知の方はぜひ。
目印は水木しげる先生風の自画像です(笑)

検索フォーム
リンク
地図・史資料
埼玉西武ライオンズ
埼玉西武ライオンズ
ライオンズニュース
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる