当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
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豊臣期大坂城石垣、公開へ

現在観光地となっている大坂城の地下には、豊臣秀吉が築いた大坂城の石垣が存在する事が知られています。
その石垣の一部を大阪市が公開する事を決定しました。






秀吉の石垣、発掘公開を…大阪市5億円寄付募集 2012年7月27日


 大阪市は26日、国特別史跡・大阪城(大阪市中央区)の観光振興策として、本丸の地下に眠る豊臣秀吉時代の石垣を2015年度から常時公開する計画を明らかにした。今秋以降、石垣の発掘や見学施設の整備に向け、市民らから募金を受けつける。事業総額は未定だが、約5億円の寄付を見込み、8月1日から募金の名称を募集する。

 初代大坂城は1583~85年、秀吉が築城。豊臣家が滅亡した大坂夏の陣(1615年)で落城した後、徳川幕府によって土で埋められ、その上に現在の石垣が築かれた。

 公開されるのは、1984年の調査で本丸の地中から見つかった豊臣時代の石垣の一部(高さ約6メートル、幅約5メートル)。保存状態は良好で、現在の石垣に比べて小ぶりの自然石を積み上げた「野面(のづら)積み」の工法が用いられている。夏の陣で落城した際の焼け跡も残っているという。

 市は今後、石垣を掘り起こし、観光客が見学できる施設を整備。完成は大坂夏の陣から400年を迎える15年度を目指す。

 2代目大坂城は江戸期に落雷で焼失し、3代目になる現在の大阪城天守閣は1931年、全額市民の寄付金で再建された。橋下徹市長は26日の記者会見で「大阪城は非常に重要な観光資源。市民、府民と一緒に魅力を世界に発信したい」と協力を呼びかけた。(読売新聞

【関連記事】
秀吉の石垣公開へ募金 大阪市、名称を募集(2012年7月27日 大阪日日新聞)

大坂城と言えば豊臣秀吉ですが、豊臣期大坂城は慶長20(1615)年の大坂夏の陣で炎上してしまいます。
その後、大坂城は徳川幕府により再度普請されますが、その際、大坂に残る豊臣家の影響力を完全に消し去り、徳川幕府の力を誇示するべく、豊臣期大坂城の遺構は全て破壊されたうえ、地中に埋められてしまい、その上に新たに徳川期大坂城が普請されます。

その徳川期大坂城の天守は落雷、建物の多くも幕末の戊辰の役で焼失、さらに遺された遺構も大東亜戰争時の空襲により焼失してしまいます。
現在、我々が目にする事が出来る大坂城の遺構は全て徳川幕府が普請した大坂城の遺構です。
大坂城 六番櫓(大坂城 櫓)
▲現存する徳川期大坂城の遺構

昭和34(1959)年、天守南側で大阪市等がボーリング調査を行い、地下7.5mの場所から豊臣期大坂城の石垣が出土(中ノ段帯曲輪)、昭和59(1984)年、「金蔵」の東側の地下1.1mの場所から新たに豊臣期大坂城の石垣が発見(詰ノ丸)されました。
詰ノ丸と言うのは本丸の事です。

中ノ段帯曲輪の石垣はマンホール状の穴が掘られ通常は鉄蓋が被せられているものの、特別公開で公開される事があります。
豊臣期石垣(大阪城天守閣復興80周年祭)
▲大阪城天守閣復興80周年祭の時に公開された中ノ段帯曲輪の石垣

今回、大阪市が公開する決定をした石垣は、こちらの中ノ段帯曲輪の物では無く調査後に埋め戻されている詰ノ丸の石垣です。
金蔵と自動車庫跡(大阪陸軍遺構)
▲金蔵(写真左の蔵)の右側に広がる広場の土中にある詰ノ丸石垣

大阪市が計画するように地面を掘り下げて築城当時の石垣などを公開している城郭は各地(岡山城、北ノ庄城、浦戸城など)にあるので、前例も有り比較的容易にできると思います。
岡山城 宇喜多期 石垣
▲岡山城 宇喜多期石垣(2ヶ所あります)

北ノ庄城 跡全景
▲北ノ庄城 復元石垣(手前)と石列(中央の掘り込み内)

浦戸城 詰ノ段東南部石垣
▲浦戸城 詰ノ段石垣

何より、豊臣期大坂城の現存遺構が移築や復元(移築復元石垣はある)では無く、当時のままの場所で見学できるのは何物とも比較に出来ないほど貴重な事です。
一城郭ファンとして、また大阪府民として大賛成するとともに、寄付もしたいです。
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Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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