武藏の動画 その2
先日公開されたシブヤン海に眠る我が戦艦「武藏」(武蔵)の動画ですが、新たな動画が公開されました。

▲昭和18(1943)年6月24日、昭和天皇が武藏に行幸された際、左舷上甲板での記念写真

今回も1分程度の短い動画ですが、新たに艦橋、艦尾付近等が公開され、前回の動画に比べ格段に情報量が多いと言えます。
以下に動画から切り出した画像を掲載します。

▲推進器
大和型はこの推進器4基を装備、それぞれは直径5mあります。
武藏は比島沖海戦において敵機の波状攻撃を受け大破、艦隊を離れボルネオ島北端のコロン湾に向かいますが、その際、推進器は1基のみが可動(6ノット)でした。

▲舵
上下が逆さまになっていますが、形状から主舵と思われます。
大和型は前後に前から副舵、主舵と2枚装備、主舵は20畳程の大きさがあります。

▲艦尾
これも上下が逆さまになっているように見えます。
字幕では「stern crushed by implosion due to rapid descent」(船尾には急激な下降による水圧により押しつぶされた)となっています。
大和型の艦尾形状は長年「艦尾にハインマット(水上機格納用の巻物状のマット)装備のため平面だった」と言う説がありました(近年は否定されている)が、武藏の映像を見ると平面ではなく普通の艦尾形状の様に見えます。

▲四八式倒分像立体視式15m二重測距儀(光四八金物)
大和型最大の特徴である46cm砲弾の目標を測る所謂「15m測距儀」(左)と第一艦橋背面(右)です。
横倒しになっていますが左上に見える支持金物の形状から後ろ側からの角度、同じく第一艦橋も窓枠の形状から右舷後方からの撮影のようです。
この測距儀の上に二號一型電波探信儀(対空レーダー)の空中線が載っています。
因みにこの測距儀はカメラメーカーのニコン製で、僕がカメラを購入する際にキャノンか迷っていた時の決め手です。

▲艦本式二號丁型タービン
機関関係は勉強不足で良く分かりませんが、字幕では「Steam turbine」となっています。
大和型は同タービンを4基4軸装備、1枚目の推進器に繋がります。

▲四〇口径八九式十二糎七高角砲(右)と九四式高射装置(左)
前回公開された動画にも高角砲は映っていましたが、右側に写っている円形のブルーワーク部分だけで良く分かりませんでしたが、今回は側面から爆風除盾がしっかり写っています。
高角砲の砲身が欠損している様ですが、盾の形状がはっきり分かります。
武藏の高射装置は2基(大和は4基)が艦橋基部に装備されており、位置から右舷側の一番高射装置、同高角砲と思われます。
字幕では「Twin 15.5cmGuns」(15.5cm連装砲)となっていますが、12.7㎝の誤りと思われます。
大和型は15.5cm砲を副砲として2基搭載していましたが、いずれも3連装です。
15.5cmの連装砲を搭載していたとなるとこれはこれで、今まで誰も知らない最大の発見ですが・・・。

▲右舷艦橋構造物
横倒しになった艦橋を右舷側中央後方やや下方から見た画像の様です。
艦橋防御用の十三粍聯装機銃の張り出し(中央に写っている箱状の物)、上部見張所(その下の箱状の物)、第二艦橋(両方の間に見える窓)が確認できます。

▲前掲映像の右舷艦橋構造物を今度は前方やや上方から回り込んだ映像です。
字幕では「machine Gun placements」(機銃座)と書かれていますが、機銃のブルーワークでは無く「九五式機銃射撃指揮装置」のブルーワークです。
本来は高角砲同様に防盾が付いていたはずですが、無くなっています。
場所は第二艦橋(窓が見える)上に張り出して設置され、第一、第三機銃を管制していました。
第二艦橋の窓枠も側面側は一旦途切れ、また窓がある特徴的な形状が見て取れます。
今回の映像を見ると艦体は武藏の最期の写真と同様に左舷側に傾いて着底、艦尾は上下逆になっている様です。
今後も期待したいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m
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▲昭和18(1943)年6月24日、昭和天皇が武藏に行幸された際、左舷上甲板での記念写真


今回も1分程度の短い動画ですが、新たに艦橋、艦尾付近等が公開され、前回の動画に比べ格段に情報量が多いと言えます。
以下に動画から切り出した画像を掲載します。

▲推進器
大和型はこの推進器4基を装備、それぞれは直径5mあります。
武藏は比島沖海戦において敵機の波状攻撃を受け大破、艦隊を離れボルネオ島北端のコロン湾に向かいますが、その際、推進器は1基のみが可動(6ノット)でした。

▲舵
上下が逆さまになっていますが、形状から主舵と思われます。
大和型は前後に前から副舵、主舵と2枚装備、主舵は20畳程の大きさがあります。

▲艦尾
これも上下が逆さまになっているように見えます。
字幕では「stern crushed by implosion due to rapid descent」(船尾には急激な下降による水圧により押しつぶされた)となっています。
大和型の艦尾形状は長年「艦尾にハインマット(水上機格納用の巻物状のマット)装備のため平面だった」と言う説がありました(近年は否定されている)が、武藏の映像を見ると平面ではなく普通の艦尾形状の様に見えます。

▲四八式倒分像立体視式15m二重測距儀(光四八金物)
大和型最大の特徴である46cm砲弾の目標を測る所謂「15m測距儀」(左)と第一艦橋背面(右)です。
横倒しになっていますが左上に見える支持金物の形状から後ろ側からの角度、同じく第一艦橋も窓枠の形状から右舷後方からの撮影のようです。
この測距儀の上に二號一型電波探信儀(対空レーダー)の空中線が載っています。
因みにこの測距儀はカメラメーカーのニコン製で、僕がカメラを購入する際にキャノンか迷っていた時の決め手です。

▲艦本式二號丁型タービン
機関関係は勉強不足で良く分かりませんが、字幕では「Steam turbine」となっています。
大和型は同タービンを4基4軸装備、1枚目の推進器に繋がります。

▲四〇口径八九式十二糎七高角砲(右)と九四式高射装置(左)
前回公開された動画にも高角砲は映っていましたが、右側に写っている円形のブルーワーク部分だけで良く分かりませんでしたが、今回は側面から爆風除盾がしっかり写っています。
高角砲の砲身が欠損している様ですが、盾の形状がはっきり分かります。
武藏の高射装置は2基(大和は4基)が艦橋基部に装備されており、位置から右舷側の一番高射装置、同高角砲と思われます。
字幕では「Twin 15.5cmGuns」(15.5cm連装砲)となっていますが、12.7㎝の誤りと思われます。
大和型は15.5cm砲を副砲として2基搭載していましたが、いずれも3連装です。
15.5cmの連装砲を搭載していたとなるとこれはこれで、今まで誰も知らない最大の発見ですが・・・。

▲右舷艦橋構造物
横倒しになった艦橋を右舷側中央後方やや下方から見た画像の様です。
艦橋防御用の十三粍聯装機銃の張り出し(中央に写っている箱状の物)、上部見張所(その下の箱状の物)、第二艦橋(両方の間に見える窓)が確認できます。

▲前掲映像の右舷艦橋構造物を今度は前方やや上方から回り込んだ映像です。
字幕では「machine Gun placements」(機銃座)と書かれていますが、機銃のブルーワークでは無く「九五式機銃射撃指揮装置」のブルーワークです。
本来は高角砲同様に防盾が付いていたはずですが、無くなっています。
場所は第二艦橋(窓が見える)上に張り出して設置され、第一、第三機銃を管制していました。
第二艦橋の窓枠も側面側は一旦途切れ、また窓がある特徴的な形状が見て取れます。
今回の映像を見ると艦体は武藏の最期の写真と同様に左舷側に傾いて着底、艦尾は上下逆になっている様です。
今後も期待したいと思います。
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