陸軍燃料廠横島貯蔵所 高射機関砲陣地
福山市内海町に所在した陸軍燃料廠横島貯蔵所の南側山中に高射機関砲陣地がありました。

▲ふれあいの森に遺る高射機関砲座
【探索日時】
平成26年4月12日

<遺構について>※青字は地図にリンクしています
横島 高射機関砲陣地
当陣地については福山市人権平和資料館出版の『平和を求めて』に記載があるだけで、『高射戦史』やファーザー様のHPにも記載が無く設定時期、配備部隊など詳細は全く不明です。
『平和を求めて』では同地に“高射機関砲3~5門配備”となっていますが、発見できた銃座は1基だけでした。

▲高射機関砲陣地配置
遺構は全て軍道を改修したと思われる展望台に続く遊歩道
(駐車場あり)沿いにあります。
A 高射機関砲座
ふれあいの森の遊歩道から北側の斜面を登った高地にあり、『平和を求めて』では発見できなかったのか記載されていません。
直径350cm、南側に90cmの開口部があり、外周は土堤で囲まれていますが、砲側断薬置場などはありません。
形状、大きさから高射機関砲座と思われます。

▲分かり難いですが、切った木や落葉のある位置が砲座内部
外周の土堤はかなり低くなっています。

▲左側が外周土堤、右側が内部

▲写真奥(木が密集して生えている場所)が土堤開口部

▲丸太を倒しておいたので、そこから斜面(右側)を登った場所に
高射機関砲座があります。
展望台
遊歩道の終点です。
最高所にあり四方が見渡せる事から、高射機関砲座があったと思われます。
東屋が建てられており、遺構は全滅です。

ここからさらに鞍部を辿り南西の削平地辺りにも行ってみましたが、何もありませんでした。

▲東屋から見た陸軍燃料廠横島貯蔵所の桟橋
B 方形窪地
遊歩道の南側斜面下にあります。
幅8m×奥行15mが掘下げられ、北東側に出入口あります。
『平和を求めて』ではこの方形窪地を機関砲座と断定し“高射機関砲2基装備可能”としていますが、位置を見れば明らかな様に、この位置では北側の鞍部(遊歩道の場所)が邪魔で貯油槽側の射界が遮られ、低空で飛来する小型機には全く役に立ちません。
形状、大きさ位置から兵舎跡と思われます。

▲遊歩道から見たB方形窪地

▲中央奥に出入口がありますが、樹木で見えません。
C 窪地
遊歩道の入口からすぐの斜面下にあります。
幅10m×奥行6mが掘下げられ、北側に出入口があり歪な形状をしています。
『平和を求めて』では同じく機関砲座と断定していますが、これまた同じ理由で役に立たず何らかの棲息部か弾薬庫と思われます。

▲内部は雑草、灌木で殆ど見通せません。

▲斜面下側(南側)には土堤が築かれています。

▲内部の掘削跡
遊歩道東側、島西端の高台上も怪しいのですが、探索していません。
<主要参考文献>
『平和を求めて』 (平成26年3月 福山市人権平和資料館出版)
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▲ふれあいの森に遺る高射機関砲座
【探索日時】
平成26年4月12日


<遺構について>※青字は地図にリンクしています
横島 高射機関砲陣地
当陣地については福山市人権平和資料館出版の『平和を求めて』に記載があるだけで、『高射戦史』やファーザー様のHPにも記載が無く設定時期、配備部隊など詳細は全く不明です。
『平和を求めて』では同地に“高射機関砲3~5門配備”となっていますが、発見できた銃座は1基だけでした。

▲高射機関砲陣地配置
遺構は全て軍道を改修したと思われる展望台に続く遊歩道
(駐車場あり)沿いにあります。
A 高射機関砲座
ふれあいの森の遊歩道から北側の斜面を登った高地にあり、『平和を求めて』では発見できなかったのか記載されていません。
直径350cm、南側に90cmの開口部があり、外周は土堤で囲まれていますが、砲側断薬置場などはありません。
形状、大きさから高射機関砲座と思われます。

▲分かり難いですが、切った木や落葉のある位置が砲座内部
外周の土堤はかなり低くなっています。

▲左側が外周土堤、右側が内部

▲写真奥(木が密集して生えている場所)が土堤開口部

▲丸太を倒しておいたので、そこから斜面(右側)を登った場所に
高射機関砲座があります。
展望台
遊歩道の終点です。
最高所にあり四方が見渡せる事から、高射機関砲座があったと思われます。
東屋が建てられており、遺構は全滅です。

ここからさらに鞍部を辿り南西の削平地辺りにも行ってみましたが、何もありませんでした。

▲東屋から見た陸軍燃料廠横島貯蔵所の桟橋
B 方形窪地
遊歩道の南側斜面下にあります。
幅8m×奥行15mが掘下げられ、北東側に出入口あります。
『平和を求めて』ではこの方形窪地を機関砲座と断定し“高射機関砲2基装備可能”としていますが、位置を見れば明らかな様に、この位置では北側の鞍部(遊歩道の場所)が邪魔で貯油槽側の射界が遮られ、低空で飛来する小型機には全く役に立ちません。
形状、大きさ位置から兵舎跡と思われます。

▲遊歩道から見たB方形窪地

▲中央奥に出入口がありますが、樹木で見えません。
C 窪地
遊歩道の入口からすぐの斜面下にあります。
幅10m×奥行6mが掘下げられ、北側に出入口があり歪な形状をしています。
『平和を求めて』では同じく機関砲座と断定していますが、これまた同じ理由で役に立たず何らかの棲息部か弾薬庫と思われます。

▲内部は雑草、灌木で殆ど見通せません。

▲斜面下側(南側)には土堤が築かれています。

▲内部の掘削跡
遊歩道東側、島西端の高台上も怪しいのですが、探索していません。
<主要参考文献>
『平和を求めて』 (平成26年3月 福山市人権平和資料館出版)
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