当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
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なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

愛宕海軍航空基地(愛宕牧場)

歩兵第三十六聯隊の街として知られる福井県鯖江市に、海軍秘匿航空基地である愛宕海軍航空基地愛宕牧場)がありました。
愛宕海軍航空基地 格納壕 (2)(鯖江)
▲丘陵に遺る地下壕

【探索日時】
平成22年11月25日、平成28年12月18日





遺構について ※青文字は地図にリンクしています
愛宕海軍航空基地(愛宕牧場)
昭和19(1944)年7月7日、我が国はサイパン島、8月3日、テニアン島、11日、大宮島(グアム)を相次いで失陥、B29による本土空襲が迫る中、海軍航空本部は既存の航空基地施設及び航空機を秘匿、来るべき本土周辺の戦闘に備えるべく全国各地60ヶ所を選定し牧場まきば(秘匿航空基地)の設営を計画します。

舞鶴鎭守府は南条郡武生町と今立郡鯖江にまたがる農地を買収し愛宕牧場の設営を決定、昭和20(1945)年6月、第五三三海軍設營隊(郷古雄三技術大尉)指揮の下、近隣の勤労奉仕隊、愛國婦人會の協力を得て設営を開始、50×800mの滑走路1本が完工し、8月15日1000、小松海軍航空基地より離陸した零戦により試験着陸が行われますが、1200、『大東亞戰爭終結ノ詔書』を拝し、16日、停戦を迎えました。
停戦に伴い、航空基地設営は中止され用地は払い下げられた後、農地として開墾され現在に至ります。
現在地元では鯖江飛行場と呼ばれている様です。

資料が無いため詳細は不明ですが他地域に設営された牧場の例から、昭和19(1944)年末頃より用地買収を実施、勤労奉仕隊、労務者により基礎工事が開始され、設営隊の進出で本格的な設営が始まったと思われます。

海軍航空本部の『新設航空基地一覧』の表記中、同牧場が田鶴(七尾市)とともに小松海軍航空基地(小松市)を起点に記載されている事から、同航空基地は完成後、舞鶴鎭守府の所管として田鶴牧場とともに、小松海軍航空基地の秘匿航空基地として運用される予定だったと思われます。

遺構については設営中に停戦を迎え、戦後農地に転換された事から殆ど遺されてい無い様ですが、北に2.5kmに素掘りの地下壕が1ヶ所あります。

愛宕海軍航空基地 USA-R1154-1(230319)愛宕基地(鯖江)
▲昭和23年3月19日の航空基地跡空撮(国土地理院 USA-R1154-1)

愛宕海軍航空基地 愛宕海軍航空基地現在(鯖江)
▲現在の航空基地跡空撮 
  滑走路は赤色の部分にありました

地下壕
八幡神社参道の左側にあります。
愛宕海軍航空基地 格納壕(鯖江)
▲壕口
  殆ど埋まっています

愛宕海軍航空基地 格納壕 (3)(鯖江)
▲内部
  奥行3mの小壕ですが、形状から軍の物の様です

この地下壕が愛宕海軍航空基地に関する物かは資料が無く、また現地取材でも不明ですが、近傍にあるという事で願望的に基地遺構に含めておきます。
全然関係無い壕かもしれません・・・。

数年前にこの辺りを探索した知人の話では並んでもう1本あったそうですが、見付かりませんでした。
すぐ横に国旗の掲揚台が造られており、造成時に破壊されてしまったのかも知れません。


設営部隊
第五三三海軍設營隊
昭和20(1945)年6月1日、舞鶴鎭守府の所管で舞鶴海軍施設部において編成(郷古雄三技術大尉)され、舞鶴鎭守府に所属します。
隊は舞鶴鎭守府部隊に部署され、鯖江町に進出、愛宕牧場の設営を開始、8月15日、『大東亞戰爭終結ノ詔書』を拝し、16日、停戦を迎えました。
8月22日、復帰、舞鶴鎭守府部隊より除籍され復員完結します。


主要参考文献
『鯖江市史 通史編 下巻』 (平成11年3月 鯖江市史編纂委員会)

『『空の彼方 海軍基地航空部隊要覧 (七)』(平成24年 渡辺博史)

○個人サイト
畝源三郎のホームページ
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Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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