当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
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なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

高射第三師團 花山高射砲陣地

京都府京都市の東山連峰に属する花山(かざん、かさん)に花山高射砲陣地(正式名称は不明)がありました。
花山高射砲陣地 A 南西から (京都花山)
▲山中に遺る高射砲座と思しき円形窪地

【探索日時】
平成25年3月17日





遺構について
花山高射砲陣地
京都に所在した事から関西方面の防空を担当した高射第三師團隷下、もしくは指揮下の部隊が配備されたと思いますが、資料が無く部隊、備砲、設定時期など詳細は不明です。

昭和20(1945)年7月、沖縄失陥後、第二總軍は第十五方面軍に対し、配備の薄い京都に対し高射第三師團の高射砲3個中隊、照空2個中隊を京都に派遣するよう下令します。
高射第三師團は焼土と化した大阪北部、神戸から戦力を京都に転用、高射第百二十二聯隊(山野廣治少佐)の指揮下に編入します。
高射砲陣地の大家、ファーザー様の『高射砲陣地と防空砲台』によると高射砲第百二十一聯隊(大阪南)から七高1、照空1、同百二十二聯隊(大阪北)から七高1、照空2、同百二十三(神戸)から七高2個中隊が京都に配備されている様です。

陣地は京大付属花山天文台南側の山林に遺ります。
花山高射砲陣地 USA-R275-A-7-127(211002)(京都花山)
▲昭和21(1946)年11月2日の空撮(国土地理院USA-R275-A-7-127)

花山高射砲陣地 京都花山高射砲陣地(京都花山)
▲遺構配置
※以下の遺構名所は全て推定です

A 砲座
直径5×深さ1mあります。
花山高射砲陣地 A 北東から(京都花山)


B 砲座
直径4mで西側に入口があります。
花山高射砲陣地 B 東から(京都花山)

e 円形窪地
直径3.4mあります。
花山高射砲陣地 e 南東から(京都花山)

f 円形窪地
直径2mあります。
花山高射砲陣地 f 南から(京都花山)

g 方形窪地
幅1.6×奥行6mあります。
花山高射砲陣地 g 東から(京都花山)


C 砲座
直径5×深さ1.5mあります。
花山高射砲陣地 C 南西から(京都花山)


D 円形窪地
直径5m程の円形通路で東側から2方向に通路が伸び、それぞれの先に方形窪地窪地があります。
花山高射砲陣地 D 東から(京都花山)

j 掘り込み

h 方形窪地
“D”円形窪地から屈曲した通路で繋がります。
花山高射砲陣地 h 北西から(京都花山)
▲何だか分かりませんが、方形の窪地があります

花山高射砲陣地 D から交通壕i方向(京都花山)
▲“h”に続く通路

i 方形窪地
“D”円形窪地から屈曲した通路で繋がります。
花山高射砲陣地 i 南西から(掃除後)(京都花山)

花山高射砲陣地 D iからの交通壕から (2)(京都花山)
“ i ”から“D”に続く通路


E 砲座
直径5mで中央に直径2mの高まりがあります。
花山高射砲陣地 E砲座 南西から(掃除後)(京都花山)


F 指揮所
方形窪地の窪地を通路で連結した施設ですが、間伐材捨て場になっており見難いです。
花山高射砲陣地 F 北西から(京都花山)
▲北西から・・・何だか全く分かりません

a 方形窪地
花山高射砲陣地 a 内部(京都花山)
▲辛うじて分かる“a”窪地

b 方形窪地
a-b間は10m、b-d間は19mありますが、シダが繁茂していて歩くのがやっとです。

d 方形窪地
ここもシダで埋もれて全く何だか分かりません。


主要参考文献
『高射戦史』 (昭和53年 下志津(高射学校)修親会 田中書店)

-個人ブログ-
高射砲陣地と防空砲台
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Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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