当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

石碑

この趣味をやっていると少なからず資料館で展示品を見学したり、石碑の碑文を読んだりします。
その際、稀にですが「ん?」と思うことがあります。





つい先日、約10年ぶりに呉海軍墓地を参詣、時間があったので各慰霊碑をゆっくり参拝し副碑にも目を通しました。
その際、目にした「日向」の艦歴を記した碑文です。※クリックで拡大
呉海軍墓地 32 軍艦日向慰霊碑(広島呉)
お分かり頂けたであろうか。
海軍史をある程度知っておられる方であると、???が湧いてきて後半が入って来ません。

まず「最古の」と言うのは?
大東亜戦争に参加した軍艦としても、戦艦だけに絞っても無理があります。

さらに、日向は「八八艦隊」ではありません。

続いて「捷号作戦」が策定されたのは「昭和十八年」では無く昭和19(1944)年7月26日で、日向が第四航空戦隊旗艦として出撃するのは同年10月20日の捷一号作戦です。
捷一号作戦は御存知の通り「サイパン沖」では無く、「比島沖海戦」の名前が示すとおりフィリピン沖が主戦場となります。
日向が属した機動部隊本隊は敵機動部隊誘致のため北方に離れて作戦しましたが、サイパン沖とするには無理があるかと。
「サイパン沖」で行われたのは6月19日・20日のあ号作戦(マリアナ沖海戦)ですが、日向は参加していません。

さらに瑞鶴は捷一号作戦(10月25日)において戦没していますが、翔鶴はあ号作戦(6月19日)において戦没しています。

最後に「待機出撃の機をねらっていた」と言うのも、昭和20(1945)年3月1日、北号作戦終了後に第一予備艦に指定されており、やや語弊があります。
「米艦上グラマン戦闘機」は・・・まぁ良いとしましょう。

英霊を慰霊・顕頌する拠り所となる石碑の解説が曖昧ならともかく、ここまで間違っていると残念です。


また、資料館等の展示品について運営者の思想的背景が色濃く反映され辟易するものは別として、出所不明の遺物に対し明らかに間違っている解説が付いているモノもあります。
個人的に自衛隊や護國神社の資料館に行く事が多いのですが、先人の遺徳に触れる事を目的とした展示が間違っているのは残念です。
「寄贈」と言う性質上、寄贈者が「これはこう言う由来のものだ」と言われたら仕方がないのでしょうが、せめて「と言われている」や「伝〇〇の××」などとして欲しいところです。
以下に思いつく物を羅列してみると
・「日向」と「伊勢」の擱座時の映像キャプションが逆(某大和ミュージアム)
・栗林忠道中将の肩書が第三十一軍隷下第百九師團長・・・同師團は小笠原兵團隷下で大本營直轄(某神社)
・回天と甲標的の説明が混同(某神社)
・黎明期の木製プロペラを特殊攻撃機「劔」のプロペラ(某自衛隊資料館)
200910112341398d0_20171021154654cfc.jpg
▲「劔」のプロペラとされるモノ(最上段)

・敵の将師(チェスター・ニミッツ、レイモンド・スプルーアンス、ウイリアム・ハルゼー)の名前が中華製パチモンの取説の様に微妙に違う。しかも3人全員が(笑)(某自衛隊資料館)
などなど・・・

さらに最近では一般的に戦記で知られている地名(戦記によりますが)と異なる読みもあり混乱します。
当時の呼称(これも諸説あり)から戦後に変化した地名もある(ラボール→ラバウル、ボーゲンビル島→ブーゲンビル島など)ため、これはある程度しかたないとは思うのですが、一瞬「?」となります。
まだ、音が近く微妙なものは分かるのですが、特に国名が変わったビルマはラングーンすら変わってしまっており、何がなんだかです。
微妙なものとして
・マーシャル諸島ジャルート環礁(ヤルート環礁)
・〃ウォッジェ環礁(ウオッゼ)
・ミッチーナ(ミイトキーナ)
・スラウェシ島(セレベス島)などなど

この方面の趣味をされている方なら、同じような経験をしているのではないかなと拝察します。
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盡忠報國

Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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