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当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

戦艦「扶桑」の最期について

例のアメリカ人実業家・ポール・アレン氏が昨年末、スリガオ海峡にて扶桑を発見しました。
その際、氏のコメント欄に投稿したのをきっかけにオーストラリア人の日本海軍研究者の方と知り合い、メッセンジャーを通じて会話しました。
扶桑(昭和14年4月27日)
▲扶桑(昭和14年4月27日)





その際、捷一号作戦(比島沖海戦)における扶桑の最期の様子について話す機会がありましたが、巷間で言われている様子とは少し異なりました。
扶桑の最期
▲扶桑の最期(生頼範義画伯)

日本では扶桑の最期は『戦史叢書56 海軍捷号作戦(2)フィリピン沖海戦』の記述と大同小異で
「0310頃、敵駆逐艦の雷撃により被雷し落伍、0400頃、弾火薬庫に引火し爆発、艦体が前後に断裂し炎上、0420頃、艦首部が、0530頃、艦尾部が夫々沈没」
と言ったものです。
一部は山城と扶桑を誤認した時雨の戦闘詳報から?上記を山城の最期として書いてある物もありますが、内容は同じです。

一方、オーストラリア人は
「敵駆逐艦の雷撃により被雷し艦体が切断、火災が発生し流出した重油に引火、徐々に転覆し沈没(爆発はしていない)」
と言ったものです。

日本では何で見たかわすれましたが「海峡内が一瞬明るくなり、直後に遠雷の様な轟音、腹の底に響くようなズシンと言う振動が響いてきた」と表現される様に扶桑が爆発した事は定説の様ですが、彼曰く違う様で情報元を訪ねたところ「新聞(雑誌?)に掲載されていた元扶桑乗員の方の経験談」だそうです。

僕は該当記事を見たわけでは無いので何とも言えませんが、オーストラリア人との会話、彼が造ったサイトを見るとニワカが太刀打ちできるレベルでは無いので、信憑性もあります。

戦史叢書は40年前に編纂され、その後に判明した新事実も多々ある事から全てを鵜呑みにするのは危険なものです。
日頃、ほぼ参考にしないウィキペディアを見てみると『雑誌丸エキストラ』(1982年5月号別冊「戦史と旅」34 老朽戦艦扶桑スリガオ海峡に消ゆ 小川英雄)に生還者の証言が載っている様で、これがオーストラリア人が言う記事なのかも知れません。

確かに弾火薬庫が爆発したとなると大和の様に相当の損傷があるはずですが、発見された艦体を見ると、それほどの損傷も無い様に見え、爆発は起こしていないのかも知れません。
扶桑2 (1)

さて、どうなんでしょ・・・。
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Re: No title

いつも貴重なご意見ありがとうございます!

恥ずかしながら30年近く艦艇趣味をやっているのに、戦史叢書を始め巷間で言われている最期の様子を完全に鵜呑みにしていました。

漂流者が機銃掃射された話は私も聞いた事があります。
オーストラリア人の話では「流出した重油に引火、多数の漂流者が焼死した」「爆発は扶桑ではなく他の艦のモノを誤認」との事です。
記録では炎上して漂流する扶桑が目撃されていますが、爆発したのであれば漂流は難しい様な気もします。

おっしゃる通り確かにあの状況下で最上や2YBが単艦の様子を詳細に把握するのは不可能ですし、生存者がほぼゼロと言うのがまた最後の様子の解明を困難にしていますね。

小川氏の手記が載っている該当誌は国会図書館にあるようなので、取り寄せて読んでみたいと思います。
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Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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