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当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 原油脂庫

呉市広に所在した廣海軍工廠、及び第十一海軍航空廠周辺には地下工場・地下貯蔵庫が設営されていました。
廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 ア(右)・イ 北東から(広島呉広)
▲民家に遺る原油脂庫

【探索日時】
平成30年11月12日





廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 地下工場 概要
大正10(1921)年1月15日、当初は『八八艦隊計畫』に向けた海軍造機廠(機関の研究・製造)として計画されるも、発展著しい航空機製造部門の併設に計画変更された呉海軍工廠 廣支廠が開廠します。

大正12(1923)年3月24日、航空機生産体制の拡充を計るべく廣支廠は廣海軍工廠として独立、海軍最大の航空機試作工廠に位置付けられ、主に飛行艇、及び発動機の開発、製造を行います。

昭和16(1941)10月1日、廣海軍工廠 航空機部を改編し、廣海軍工廠に第十一海軍航空廠が併設されます。

昭和19(1944)年3月、敵の本土空襲が迫る中、両廠は分散疎開計画を立案、12月頃から生産工場の分散疎開を開始します。

昭和20(1945)年3月19日、5月5日、7月2日、米軍による空襲により甚大な被害を受け、6月1日、急迫する戦局に航空機増産を最優先とすべく廣海軍工廠は第十一海軍航空廠に吸収合併され閉廠、疎開工場、地下工場で生産を続行するなか、8月15日、『大東亞戰爭終結ノ詔書』を拝し、16日、停戦を迎えました。

8月28日、第十一海軍航空廠の全施設は内務省を通じ大蔵省に移管されますが、31日、連合軍は全陸海軍用地の接収及び、9月2日、十一空廠の生産設備の現状保管を示達して来ますが、復員が開始され管理者不在の地下工場等から工作機械の盗難が相次ぎます。
26日、米第6軍第10軍団先遣隊が呉海軍水上機基地に到着、第十一海軍航空廠、及び付帯施設の大半を接収します(10月7日、米第41歩兵師団が進駐し本格的に占領開始、昭和21年3月7日、英連邦軍に交代)。

10月31日、第十一海軍航空廠は閉廠、地下工場は借地だった様で地権者に返還され放置、物置として転用されます。

※『廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠』については前記事参照


遺構について
第十一海軍航空廠の地下工場は主に敷地東側の螺山(つぶやま)、南側の黄幡山斜面に設営されましたが、原油脂庫はかなり離れた北西側にありました。
内部探索可能な地下施設、5回目は原油脂庫を紹介します。

原油脂庫
斜面に地下壕が3本(4本?)遺りますが、民家内にあるため場所は伏せさせて頂きます。
史料によると第一、第二、第三隧道の名称が付され、油脂、薬品類が格納されていた様で、現在はコンクリート巻立が施工された壕が2本、素掘りの短い壕が1本が遺り、さらに近隣の方によると民家の車庫の中に1本(材質不明)あるそうです。
廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 空廠原油脂庫2(広島呉広)
▲地下壕配置図

ア 地下壕
民家の敷地内に遺り、物置として使用されています。
総コンクリート造で約20m程あります。
廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 ア(広島呉広)
▲壕口付近

廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 ア 内部(広島呉広)
▲内部


イ 地下壕
同じ民家の敷地内に遺り、物置として使用されています。
総コンクリート造で約10m程あります。
廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 イ(広島呉広)


ウ 地下壕
道路際に遺り、車庫として使用されている様です。
素掘りで約5m程です。
廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 ウ(広島呉広)
▲壕口付近

廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 ウ 内部(広島呉広)
▲内部


エ 地下壕
車庫の中にあるそうですが、住民が不在で取材できませんでした。
廣海軍工廠 ・ 第十一海軍航空廠 エ この車庫の中?(広島呉広)
▲この中にある?
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盡忠報國

Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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