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当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

佐世保海軍警備隊 福重高角砲台

長崎県大村市に所在した大村海軍航空基地・第二十一海軍航空廠の北東、今富町に佐世保海軍警備隊 福重高角砲台がありました。
福重防空高角砲台 ア 入口(長崎大村)
▲畑に遺る土中指揮所の入口

【探索日時】
平成31年3月9日





佐世保海軍警備隊 福重高角砲台 概略
昭和16(1941)年11月12日、軍令海第二十三號『海軍警備隊令』により佐世保鎭守府麾下に佐世保海軍警備隊(千葉慶藏少将)が編成され佐世保第一海兵團に本部を開庁、佐世保鎭守府陸上防備部隊に部署、既設の軍港警備隊、防火隊、防毒隊、救護隊、高射指揮所、防空砲台15、防空見張所4・同特設見張所4ヶ所、特設監視艇、聴音照射所を佐世保海兵團より移管され管下に編入し佐世保鎭守府地区、及び西南海面の警戒にあたります。

昭和20(1945)年3月10日、『緊急戦備第四期ノ前段』により佐世保海軍警備隊大村地方施設事務所により福重高角砲台を着工(六十五口径十糎高角砲の装備を開始)します。
佐世保海軍警備隊の戦時日誌が昭和20(1945)年6月までしか無く、竣工したかは不明ですが、3月から6月まで以下の記載になっており、停戦時は十糎聯装高角砲2基、射撃装置、高射装置、探照灯、同管制機、電波探信儀、発電機各1基などが配備され竣工していた様です。
※電探は著名なサイト『高射砲陣地と防空砲台』によると地対空射撃用の四號二型電波探信儀の様です。

3月 配置図:記載無し 防備兵力表:記載あり 着工
4月 配置図:記載あり 防備兵力表:記載あり 新設工事続行中
5月 配置図:記載あり 防備兵力表:記載あり  〃
6月 配置図:記載あり 防備兵力表:記載あり  〃
3月18日、5月4日、7月18日、空襲時対空戦闘なし

また、同地に大村戦闘指揮所(電話器9、望遠鏡1、防毒面20)があった様(「発令所」が該当施設?)ですが詳細不明です。


遺構について
佐世保海軍警備隊 福重高角砲台
敷地は全域が借地だった様で現在は全域が畑地になり砲座、四二号電探掩体を始め殆どの遺構が滅失していますが、下記の遺構が遺ります。
福重防空高角砲台 福重砲台(長崎大村)
▲『引渡目録 佐世保海軍警備隊 長崎の部』を修正した配置図

福重防空高角砲台 福重現在(長崎大村)
▲遺構の配置

ア・イ 土中指揮所
総コンクリート造の地下施設で、私有地の畑の中に遺ります。
福重防空高角砲台 ア 入口(長崎大村)
▲ア入口

福重防空高角砲台 ア 内部(長崎大村)
▲ア内部
  ゴミで埋まっています・・・

福重防空高角砲台 イ 入口(長崎大村)
▲イ入口

福重防空高角砲台 イ 内部(長崎大村)
▲イ内部
  水没・・・

僕が所有者であれば入れる様にするのですが、勿体無い・・・。


ウ 地下壕
大神宮の裏側斜面に遺り位置的に福重の遺構と思いますが、詳細は不明です。
福重には隧道施設として弾庫(40㎡)、発電機室(40㎡)、発令所(30㎡)がありました。
壕口は石で軽く閉鎖されており無理したら入れる感じです。
福重防空高角砲台 ウ 壕口(長崎大村)
▲壕口

福重防空高角砲台 ウ 内部(長崎大村)
▲内部
  一部崩落している様ですが、状態は良好


エ 地下壕
同じく大神宮の裏側斜面に遺ります。
こちらはミッチリ石で閉鎖されています。
福重防空高角砲台 エ 壕口(長崎大村)

福重高角砲台の遺構については地元の探索者、大村太郎様にご案内頂きました。
その節はありがとうございました!
また、ア・イ土中指揮所の遺構は大村様が事前に進入の了解を得て探索させて頂いています。


主要参考文献
『引渡目録 佐世保海軍警備隊 長崎の部』

『佐世保海軍警備隊 戦時日誌』
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盡忠報國

Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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