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当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

四條畷 防空監視哨

小楠公こと楠木正行公の銅像が建っている事で知られる四條畷市の飯盛山に四條畷 防空監視哨がありました。
四條畷防空監視哨 国威宣揚 国旗掲揚台 (2)(大阪)
▲飯盛山山頂に遺る四條畷防空監視哨の監視小屋

【探索日時】
平成22年4月11日





民間防空監視隊 概略
昭和3(1928)年7月3~7日、第四師團は大阪において我が国初の軍官民合同で防空演習を実施します。

昭和6(1931)年9月18日の柳条湖事件(満洲事変)以降、巷間で「非常時」が叫ばれるなか、昭和12(1937)年4月5日、『防空法』(法律第四十七号、10月1日、施行)が公布、民間主体の防空、すなわち民防空(灯火管制、消防、防毒、避難、救護及び監視、通信、警報)が明文化されます。
昭和13(1938)年7月9日、内務省は各自治体に『防空監視隊ノ服務ニ關スル件(防空監視隊服務規程準則)』(内務省発画第六十号)を通達、各都道府県は防空監視隊の服務を規程、事後、防空関連法案が整備され、各自治体は逐次民防空の体制整備を進めて行きます。

民防空において監視を担当する防空監視哨は陸軍の指導のもと各地の山頂、高層建物などに設置され警防団員が配員、各監視哨からの情報は各自治体中心都市の県庁及び警察署に設置された防空監視隊本部に送達されます。
大阪は大阪府警察部防空課が置かれた大阪府庁に大阪防空監視隊本部が開設されます。

昭和16(1941)年8月12日、中部軍司令部隷下に大阪防空隊司令部が臨時編成され、隷下の大阪防空隊高射砲第一、同第二聯隊が大阪各地に展開、敵機の情報収集は民間防空監視隊(東部軍、西部軍も同様、北部軍、朝鮮軍、臺灣軍は隷下に防空監視隊が編成)が担当します。

中部軍管下の各民間防空監視隊本部の敵情送達先は大阪防空隊司令部、11月8日、中部防空旅團司令部(第十一防空監視隊編成=軍自前の監視哨設置)、昭和17(1942)年8月15日、中部防空集團司令部、昭和18(1943)年5月18日、中部軍防空情報隊(電波警戒機導入)、昭和19(1944)年6月26日、中部軍航空情報隊、昭和20(1945)年4月10日、第三十五航空情報隊と変遷、8月16日、停戦まで任務を続行しました。


遺構について
四條畷 防空監視哨
南朝の忠臣、僕の尊敬する小楠公をお祀りする四條畷神社奥から結構な登山道を登った位置にコンクリート製の監視哨が遺ります。
設置時期は不明ですが、屋根に「昭和十四年七月七日」と刻字の国旗掲揚塔がある事からそれ以前(『防空法』施行とともに?)に設置された様です。

『昭和十六年度知事引継書』の“昭和十五年十二月末日付所在一覧”に他の22ヶ所とともに記載がありますが、“廃止併合新設ヲ要スベキ監視哨”として“津田と枚方と四條畷”とあり、『昭和十八年度大阪府防空計畫』には四條畷の記載が無く、廃止された様です。
四條畷防空監視哨 国威宣揚 国旗掲揚台(大阪)
▲山頂に遺る四條畷防空監視哨の監視小屋

四條畷防空監視哨 国威宣揚 国旗掲揚台 (2)(大阪)
▲小屋の全景

四條畷防空監視哨 国威宣揚 国旗掲揚台 (3)(大阪)
▲上部には「四條畷警察署管下警防團 結團記念之建
  昭和十四年七月七日」「國威宣揚」と刻字された国旗掲揚塔が
  建てられています

四條畷防空監視哨 頂上からの景色(大阪)
▲山頂からの景色

行き方
四條畷神社を参拝し
四條畷防空監視哨 四条畷神社 拝殿(大阪)

奥の登山道へ
四條畷防空監視哨 ①登山道入口(大阪)

この様な急階段が延々と続きます。
四條畷防空監視哨 ②最大の階段(大阪)

山頂では小楠公が迎えてくれます。
四條畷防空監視哨 楠木正行公 像(大阪)


主要参考文献
『高射戦史』 (昭和53年12月 下志津(高射学校)修親会)

『戦史叢書19 本土防空作戦』 (昭和43年10月 防衛庁防衛研究所戦史室)

『防空監視哨調査』 (平成23年11月 清水啓介)
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盡忠報國

Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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