FC2ブログ

当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

呉鎭守府 地下戰斗指揮所

広島県呉市に所在した呉鎭守府の地下に戰斗(戦闘)指揮所がありました。
呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 B 壕口(広島呉)
▲公開された壕口

【探索日時】
令和1年7月27日





呉鎭守府 戰斗(戦闘)指揮所 概要
昭和12(1937)年7月7日、北支事変(9月2日、支那事変と改称)が発生、我が国の和平提案を無視した蒋介石政権により事変は長期化、さらに蒋政権を公然と支援する米国との関係が次第に悪化して行きます。
我が国は米国との交戦を避けるべく外交努力を続けつつ、軍令部は開戦に備え軍戦備の増強を開始します。
昭和16(1941)年6月頃、呉鎭守府では空襲を避け、防空指揮を行うべく地下に戦闘指揮所の設営を開始、12月、竣工します(呉鎭守府参謀部出仕・小林文吉主計少佐談)。
呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 呉鎭守府廳舎其ノ他位置圖(広島呉)
▲『呉鎭守府廳舎其ノ他位置圖』(左下が戰斗指揮所)

戦闘指揮所の建築費用は100万から200万円、中枢部の作戦室(一部2階建てで幅15×奥行45×高8.8m)は正面に敵機の侵攻に合わせ電灯が点灯する幅10×高さ3mの第二海軍区の大地図が掲示され、西側に司令長官室、参謀長室、副官室、電話交換室(女子挺身隊50名勤務)、東側に発電所、烹炊所などが配置されます(呉海軍人事部・田邉義雄主計大尉談)。

昭和20(1945)年3月19日0710、米艦上機350機が呉湾に停泊中の艦船を目標に呉鎭守府、廣海軍工廠、第十一海軍航空廠に来襲、呉鎭守府司令長官・金澤正夫中将以下幕僚は戦闘指揮所を初運用し対空戦闘を指揮します。

7月11日夜半、呉鎭守府は米B29爆撃機の空襲を受け鎭守府庁舎は焼失してしまいますが、金澤中将以下首脳部は地下作戰室に退避、爾後戦闘指揮所に移り作戦指揮を継続、決號作戰(本土決戦)準備にあたるなか、8月15日、『大東亞戰爭終結ノ詔書』を拝し、16日、停戦を迎えました。

9月26日、呉鎭守府は米軍に接収され、戰斗(戦闘)指揮所は船渠とともに破却が計画されますが、米軍は第四船渠を接収し使用する事に転換、戰斗(戦闘)指揮所は放置されます。

昭和50(1975)年1月、中國新聞が内部を取材、昭和54(1979)年12月、石川島播磨重工業㈱が国道487号線より構内引込道路を建設する際、内部を実測調査、地上より作戦室天井に1.5mの孔を開口し土砂で埋設してしまいます。

令和1(2019)年6月、呉高専の調査により壕口が再発見され、7月27日、有志により発掘ののち一般に初公開されました。


遺構について
呉鎭守府 戰斗(戦闘)指揮所
今回は壕口、及び壕口から見える範囲のみの公開でしたが、埋設されていない部分を中心に調査継続される様で今後、内部も公開されていくかも知れません。
呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 石川島播磨重工業㈱図面(広島呉)
▲石川島播磨重工業㈱作成の工事図面

呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 地下戦闘指揮所(広島呉)
▲戰斗指揮所 見取図(上掲図面を転写)

呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 この階段の上に壕口(広島呉)
▲この階段を登った所に壕口があります

呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 B 壕口(広島呉)
▲壕口

呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 B 内部(広島呉)
▲壕口から内部
  8.8mの階段を降り左側に曲がります

呉鎭守府戰斗(戦闘)指揮所 B 内部 (2)(広島呉)
▲色調を調整してみましたが、余り変わらん様な・・・


主要参考文献
『呉鎭守府廳舎其ノ他位置圖』

中國新聞 (昭和50年1月31日)

呉サマーフェスタ2019 各種展示資料
関連記事



最後までお読み頂き、ありがとうございますm(_ _)m
↓↓↓
宜しかったらクリックお願いします


人気ブログランキングへ

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ
検索フォーム
正定事件の真実
戦史検定を受けよう!
当ブログは
「戦史検定」を応援します
戦史検定
カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
御英霊の鎮まる処
殉国の御英霊に
感謝の誠を捧げましょう
靖國神社
兵庫縣神戸護國神社
大阪護国神社
プロフィール

盡忠報國

Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

拙ブログを参照した際はリンクを張って頂けたら嬉しいです
(^o^)
--------------
※掲載写真・資料の
無断転載は禁止します。

リンク
最新コメント
埼玉西武ライオンズ
埼玉西武ライオンズ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる