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当ブログは主に「帝國陸海軍関連の軍跡(遺構・戦跡・石碑など)」・「英霊顕彰施設」を紹介していますが、
それ以外の記事も混在しているので、左欄「カテゴリー」からお進みください。●●文字数調整●太平洋戦争●
なお、紹介する軍跡は資料不足から漏れ・誤認等もあると思いますのでお気付きの点があれば、ご教示頂ければ幸いです。

津海軍工廠 官舎

津市高茶屋に所在した津海軍工廠の北側に官舎工員住宅がありました。
津海軍工廠 官舎 1 丙 (4)(三重津)
▲空家になっている丙號官舎

【探索日時】
平成31(2019)年1月17日





津海軍工廠 概要
昭和13(1938)年10月、海軍省は「マル三計畫」の完成とともに先行着手された航空戦備の大幅増強(生産数の2倍強強化)を盛り込んだ「第四次海軍軍備充實計畫」(「マル四計畫」)に対応すべく従前の民間航空機会社のみに頼る航空機生産を転換、海軍独自の生産設備新設を計画します。

昭和17(1942)年初旬、海軍航空本部は三重県津市(旧一志郡高茶屋村)の桑畑が広がる台地上に用地を選定、横須賀海軍経理部が同地816,000坪を買収し横須賀海軍施設部が指揮・監督のもと設営工事を開始します。
建設資材、工作機械が不足し工事が遅延するも、昭和17年3月15日、海軍航空技術廠 三重出張所を開設、昭和19(1944)年4月1日、未完成ながら三重出張所は津海軍工廠(河野英雄機関大佐)に改編し開庁します(横須賀鎭守府所管、業務に関しては海軍航空本部長の区処下)。
津海軍工廠 200325(三重津)
▲津海軍工廠全景(昭和20年3月25日)

津海軍工廠は発動機年産3,800台、プロペラ同3,800本を予定しますが、工廠自体が未完成のため発動機部は新製準備中、推進機部は可変ピッチプロペラの造修、及び新製を行うなか、昭和20(1945)年8月15日、『大東亞戰爭終結ノ詔書』を拝し、16日、停戦を迎えました。
※詳細は『津海軍工廠 浄水場』を参照


遺構について
津海軍工廠に勤務する軍人、軍属用の官舎は工廠北側に隣接した高茶屋地区、その北側の垂水地区に建設され、また垂水西側にも予定地が用意されていました。

昭和20(1945)年8月16日、大東亜戦争停戦に伴い、28日、官舎は『戰争終結ニ伴フ國有財産處理ニ關スル件』の閣議決定により大蔵省に移管され、11月9日、『緊急開拓事業実施要領』の閣議決定、昭和21(1946)年10月21日、『自作農特別措置法』等の一連の戦後開拓法案に基づき津海軍工廠跡地の空地は食料増産のため元地権者、入植者により開拓され、官舎は戦災者や引揚者、入植者などの住宅に転用、後に一括して津市に払い下げられた後、個人に払い下げられた様です。
津海軍工廠 官舎 北官舎・垂水工員住宅(三重津)
垂水地区の官舎・工員住宅
 官舎3棟、工員住宅1棟(後述)が遺ります

1 丙號官舎
2戸連棟の片側だけが遺り、驚異的な保存度で、殆ど手が入っていません。
現在、空家になっており外周の樹木も伐採、非常に見やすくなっていますが、次に待っているのは・・・
津海軍工廠 官舎 1 丙(三重津)
▲表側

津海軍工廠 官舎 1 丙 (2)(三重津)
▲津廠の住宅は連結部にうだつの様な板があります

津海軍工廠 官舎 1 丙 (3)(三重津)
▲側面

津海軍工廠 官舎 1 丙 (5)(三重津)
▲裏側
 入口は側面にあります

2 丙號官舎
かなり改修されていますが、原型を留めています。
津海軍工廠 官舎 2 丙(三重津)


3 丙號官舎
こちらも外壁が改修されています。
津海軍工廠 官舎 3 丙 (2)(三重津)
▲表側

津海軍工廠 官舎 3 丙(三重津)
▲側面

5 防火水槽
津海軍工廠 官舎 5(三重津)
▲住宅に良くある防火水槽

津海軍工廠 官舎 区域北側の階段にあるコンクリート柵(三重津)
コンクリート柵


津海軍工廠 官舎 南官舎・高茶屋工員住宅(三重津)
高茶屋地区の官舎・工員住宅
 官舎1棟、工員住宅38棟(後述)が遺ります

38 丁號官舎
2戸連棟の丁號官舎の片方だけが遺ります。
見通しが悪く良く確認できませんが、かなり改修されている感じです。
津海軍工廠 官舎 38(三重津)
▲左側の背の低い灰色屋根の建物が丁號官舎
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盡忠報國

Author:盡忠報國
大阪在住、遂に40代になってしまった男児です。

 明治開国以降、幾多の国難に立ち向かった先人達。
 光輝ある精強・帝國陸海軍が各地に築いた国防・軍事施設、そして祖国の弥栄を願い悠久の大義に生きた殉国の英霊の志に触れるべく訪問した顕彰・慰霊施設を紹介するとともに、戦後歪められた先人達、国軍・軍人の名誉を回復する事を目指し記述しています。

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