米子城跡の樹木伐採にイチャモン
以前に小田原城の件を紹介しましたが、今度は米子城跡でも同じような文句が付けられています。

記事中の赤文字が伐採賛成、緑文字が反対、茶色は別の反対意見です。
小田原城の時も述べましたが、僕の意見は一切ブレず「城(跡を含む)の樹木は徹底的に伐採するのが良い」です。
城郭は森林公園ではありません。
飽くまで軍事施設であり、現在は史跡です。
得てして城郭の伐採に反対する人間は「シゼンがー、ケイカンがー」と言いますが、城郭に繁茂している樹木は「自然」などでは無く、管理不行き届きにより勝手に生えた雑木であり、言い換えれば遺構を破壊する「害木」です。
そもそも、元々城郭には視界の妨げになるような樹木は殆どありません。
「風情や史跡の風格云々」に関しては「お前がそう思うんならそうなんだろ。お前の中ではな。」レベルの話です。

森林浴や木の下で茶がしたいのなら、それこそ森林公園に行ったら良いのであり、別に米子城跡でなくても公園に行けば良いのです。
姫路の陸軍遺構紹介の記事でも紹介しましたが、石垣が樹木に侵食され大雨で崩落、遺構が破壊されています。
一度破壊されてしまった遺構は修理はできても2度と元通りにはなりません。
こうなっては遅いのです。

▲姫路城(内京橋口門跡)の雑木の浸食により崩落した石垣
反対している人間は遺構が樹木により破壊されたり、石垣の崩落により怪我人が出た際に責任が取れるのか?
ただし、「そもそも荒れ放題で管理ができてない」と言う意見には同感です。
有名な城郭でも見える場所の管理保全はまあまあ出来ていますが、例に出した姫路城しかり、明石城しかりです。
ただ、樹木の伐採も管理の一環であり樹木伐採を迅速に進めながら、徐々にでも良いので史跡の保全も進めてもらいたいものです。
米子市は公園と史跡をごっちゃにしか考えられない門外漢の意見は無視して、迅速かつ淡々と雑木・害木の除去を進めるべきです。
米子城と言えば城郭ファンの間では「天守が2基上がってた城」として有名です。
将来的にはこの特異な形態も復元してもらいたいです。
「3DCGでよみがえる日本の名城」・・・往時の米子城の勇姿がCGで見れます
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米子城跡の樹木伐採に苦情 市側は継続方針 2011年09月08日
米子城跡(鳥取県米子市久米町)の本丸に植生する樹木の伐採事業で、散策者らから苦情が相次いでいる。木陰が憩いの場所となっているためだ。「石垣の景観が守れる」と歓迎の声がある半面、緑の群生を失うことで風情を損なうとの見方もある。事業を担う市側は、史跡保護と安全確保のために伐採を続ける方針で、理解を求めるのに躍起だ。
本丸(標高約90メートル)の入り口付近にある番所跡周辺でことし、クルミやダイダラ、シイなどが姿を消した。
散歩コースとしている米子市上後藤5丁目の会社役員、西田修さん(69)は「木の下でお茶を飲んだりと、ひと息ついていた癒やしの空間が、無残な状況になっている。もう伐採はやめてほしい」と訴える。
切り株が並ぶ伐採跡。市内の浜田治子さん(67)は「史跡の風格がなくなる」と嘆いた。
同様の声は市役所にも寄せられている。
本丸には、名城をしのばせる石垣が残る。城跡は「城山」と呼ばれ、2006年1月には本丸と二の丸、内膳丸が国史跡に指定された。
市文化財課によると、石垣から2~3メートルにある樹木を対象に、数年前から伐採に着手。本年度は春から夏にかけて、本丸東側の計158平方メートルで樹齢30年程度の44本を取り除いた。
角昌之課長は「木の根が石垣のすき間に入り込み、崩れ落ちる原因となっている。樹木が倒れて史跡を傷める恐れもある」と指摘。年末年始の豪雪で枝や幹が折れており、強風によって散策者に危害が及ぶ可能性もある、と説明している。
樹木が妨げとなり、市街地から石垣が眺めにくくなったことも伐採の理由の一つ。景観の確保では、石垣を覆う草木を除去しようと、市民有志やNPO法人などによる清掃活動の取り組みもある。
地元の西町自治会長、松浦泰夫さん(69)は「この町にかつて城があったことが、観光客たちも遠くから見てよく分かるし、安全を第一に考えればやむを得ない」と話す。
しかし、散策者の中には異論があり、市内の男性(65)は「ここまで肌が丸裸になってしまっては、かえって侵食が進み、風雨による土砂被害も心配」と顔を曇らせる。
行政の対応に疑問の声も多い。岡村英治市議は、市がホームページで「城山の自然林そのものも文化財」と掲げていることと「矛盾する」と指摘し、「自然環境の保全に取り組む市の考えを問いたい」と話す。この男性も「そもそも荒れ放題で管理ができてない」と憤る。
また、説明もなく伐採したことに「市民の意見を聞いてから取り組むべき」(西田さん)との批判も。これについては市側も「反省すべき」と認め、今後は掲示板や市広報などで事前に周知することを検討している。
専門家の意見を
「何かあってからでは遅い」。伐採事業に反対する市民に対し、安全確保の観点からそう訴える市の担当者たち。市は来年度、本丸の中海側でも樹木を除去する構えだ。
角課長は「その際は樹木や鳥類、史跡の専門家から意見を聞きたい」と話している。(日本海新聞)
記事中の赤文字が伐採賛成、緑文字が反対、茶色は別の反対意見です。
小田原城の時も述べましたが、僕の意見は一切ブレず「城(跡を含む)の樹木は徹底的に伐採するのが良い」です。
城郭は森林公園ではありません。
飽くまで軍事施設であり、現在は史跡です。
得てして城郭の伐採に反対する人間は「シゼンがー、ケイカンがー」と言いますが、城郭に繁茂している樹木は「自然」などでは無く、管理不行き届きにより勝手に生えた雑木であり、言い換えれば遺構を破壊する「害木」です。
そもそも、元々城郭には視界の妨げになるような樹木は殆どありません。
「風情や史跡の風格云々」に関しては「お前がそう思うんならそうなんだろ。お前の中ではな。」レベルの話です。

森林浴や木の下で茶がしたいのなら、それこそ森林公園に行ったら良いのであり、別に米子城跡でなくても公園に行けば良いのです。
姫路の陸軍遺構紹介の記事でも紹介しましたが、石垣が樹木に侵食され大雨で崩落、遺構が破壊されています。
一度破壊されてしまった遺構は修理はできても2度と元通りにはなりません。
こうなっては遅いのです。

▲姫路城(内京橋口門跡)の雑木の浸食により崩落した石垣
反対している人間は遺構が樹木により破壊されたり、石垣の崩落により怪我人が出た際に責任が取れるのか?
ただし、「そもそも荒れ放題で管理ができてない」と言う意見には同感です。
有名な城郭でも見える場所の管理保全はまあまあ出来ていますが、例に出した姫路城しかり、明石城しかりです。
ただ、樹木の伐採も管理の一環であり樹木伐採を迅速に進めながら、徐々にでも良いので史跡の保全も進めてもらいたいものです。
米子市は公園と史跡をごっちゃにしか考えられない門外漢の意見は無視して、迅速かつ淡々と雑木・害木の除去を進めるべきです。
米子城と言えば城郭ファンの間では「天守が2基上がってた城」として有名です。
将来的にはこの特異な形態も復元してもらいたいです。
「3DCGでよみがえる日本の名城」・・・往時の米子城の勇姿がCGで見れます
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